春は「出会い」と「別れ」の季節です。
私はこの季節が実はとても苦手です。花粉症が酷い。過去のトラウマが蘇る。新しい環境への適応能力が低い。などなど、挙げればきりがないのですが、一番は「出会い」と「別れ」にものすごいエネルギーを使うからでしょうか。
私を知る人からすれば「おまえのどこが人見知りなんだ!」と突っ込みがきそうですが、さすがの私だって、多少の「人見知り」はするものです。「出会い」はワクワクが半分、ドキドキが半分。プロとして何年仕事をしていても、この性格の根本まで変えるのは難しいようです。
ですがもっと苦手なのは「別れ」でしょうか。私は「情」がかなり入ってしまう性格なので、手塩にかけて育てた教え子が巣立つのは、実はとても寂しいものです。ですが「教育の最終目標」が「子どもたちの自立」にある以上、教育者として喜ばしいことだと理解してもいます。
本日、私がこの塾を開塾してからはじめて生徒が巣立ちました。これまで何百人という教え子の巣立ちを見送ってきましたが、私を慕って来てくれた子の巣立ちです。やはり、胸に来るものがありました。そうか、「別れ」のときに本当に良い関係が作れていれば、この「出会い」に感謝できるものなんですね。改めて、それを思い起こさせてくれた、大切な教え子の巣立ちでした。
さて。また、明日から頑張るぞ。